follow us in feedly  ツイッターでも更新情報配信中

たんこぶが出来たら大丈夫!?子供が頭を打った場合の適切な処置とは。

公開日: 2016年6月3日金曜日 子育てノウハウ 小学生

★子供があたまを打った時の対処法とは?★


子供は頭が大きいので、特に幼児はよく転ぶ。

しかし、幼稚園、小学校と進むにつれ、ただの転倒でも頭を直撃すると衝撃がどんどん大きくなり、「このまま様子を見るだけでよいのか?」と不安になることが多くなる。

うさどんの息子は幼稚園児に柱に頭を激突させ救急病院に、小学校二年生の時に友達に押されて転倒、頭を打って脳神経外科を受診したことがある。その時の様子をレポートしたい。


目次

  1. たんこぶが出来たら大丈夫?
  2. 病院では何をするのか
  3. 安易にCTはとらないのが主流
  4. 頭をぶつけた時の病院に行く基準とは
  5. まとめ

たんこぶが出来たら大丈夫?


病院に行くにしろ様子を見るにしろ、その間たんこぶは放置せず軽く冷やしておくのがよい。

ちなみに、うさどんの息子が学校で頭をぶつけた時も保健室で患部を冷やす処置をされていた。

『たんこぶ』ができたら冷やして安静にしておくのが鉄則
/知っていますか? 温める効果と冷やす効果/しげの整形外科スポーツクリニック

ところで、「たんこぶが出来たら大丈夫、できなかったらヤバイ」という話をきいたことはないだろうか。これは間違いである
「タンコブがあったら大丈夫」という話がなぜか広まっていますが、都市伝説です。
/MedicalNote 「子どもが頭を打ったとき」どう対処する?
子供の頭部打撲についてはいくつかの誤解があります。まず、その有名な誤解を解くことから始めましょう。誤解1 たんこぶができたから安心。できなかったからアブナイ。
/松田脳神経外科クリニック 幼児、小児の頭部打撲で気をつけること
むしろ、たんこぶは大きいほど危険度が高まる
大きなたんこぶができたということは、それほど強い衝撃を受けたということで、もしかしたら内部にも何か起きていることが十分考えられますから、注意する必要はあります。
/広島ドクターズ 「脳卒中」「頭部外傷」 こんな時はできるだけ早く脳神経外科へ。

目次に戻る

病院では何をするのか


うさどんは息子が頭部打撲した際、幼稚園の時には救急病院、小学二年生の時は脳神経外科を受診したことがある。診察内容は次のようなものであった。

  • 当時の状況を本人に聞く。(その時の記憶があるかどうかの確認)
  • ○○してみて、と指示を出して従うことができるか確認する。(両手を前にまっすぐ出すなど)
  • 関節(ひじ、ひざ)に器具を当て、反応を見る。
  • 目の焦点を確認する。
  • 末端(指先)の感覚があるか確認する。

など。おそらくこれが頭部外傷時のチェックであり、なにか引っかかれば次の段階に進むのであろうと思われた。うさどんの息子は幸いにもこのような簡易検査で終わり、「何かあったらまた来てください」と言われた。と同時に、今後の注意事項も言い渡された。

  • 学校など普通に過ごしてよいが、けいれん、意識を失うなどの症状が現れたら直ちに救急車を呼ぶこと。(救急病院での説明)
  • むち打ち症の症状が現れることがあるので体育などの時首が痛く感じたら見学をすること。(脳神経外科での説明)


目次に戻る

安易にCTはとらないのが主流


救急病院へ行ったのは2014年、脳神経外科を受診したときは2016年であったが、いずれもCTはとらなかった。

かつ、脳神経外科を受診した際には「脳内出血を確認するのはCTを取るのが確実ですけど、診察した感じ、CTを取ることによる被ばくリスクの方が高いと思うのでこのまま様子を見るのがいいと思います」と言われた。

うかつに受診してCTで被ばくする方がこわいという話を何かで聞いたことがあるが、今は即CTを取ることはないことが分かった。

頭部外傷患児に対する不要なCT検査を回避できる予測ルールが確立された
/ケアネット

それでもCTを取った方がいいというときは、よっぽどの場合ということなのだろう。

目次に戻る

子供が頭をぶつけた時の病院に行く基準とは


ネットなどで検索してみると、頭をぶつけた時に診察したほうがいい場合というのは、流血しているとか、けいれんして意識がおかしいとか、そんな情報がワっと出てくる。

しかし現実、そんな明らかな状態になったら病院に行くかどうかで悩む事はない。親が病院に行くかどうか悩むという場合は、たんこぶできちゃったけど見た目元気とか、一見大丈夫そうだけど・・・という状態の時である。

そのような時に勧めたいのが、「病院に電話で問い合わせてみる」ということである。

状況を説明し、受診した方がいいのでしょうか?と聞いてみるのだ。息子が頭部打撲して脳神経外科に問い合わせしたときは、打撲してから一晩経っていたので「様子見てて下さい」で済むだろうと思いながら電話した。

しかし、「大丈夫とは思うが、見ないと何とも言えない部分もあるので受診した方が安心です」と言われた。

ちなみに、頭ではないがうさどんの夫が皮膚(腕)に間違えて殺虫剤をかけてしまった時、皮膚が異常にヒリヒリするということで、問い合わせてみると「患部を冷やして、様子を見てください、治らないときは受診してください」との回答を得た。皮膚と頭では全然違うが、病院に問い合わせることで共通して言えるのは

  • 命にかかわるのかどうかがその場でわかる
  • 緊急事態なのかどうかがその場でわかる

というメリットがあるということである。また、様子を見ていればよいという場合は、どのような点に特に注意すればよいか、具体的に聞くことができる。

また、学校や幼稚園、保育所など、親元から離れる時間が多く、子供につきっきりで様子を見ていられない、異変があったときにすぐ駆けつけられない状況なら、初めから受診してしまった方が良いように思う。

子どもの頭部外傷では、ほとんどの場合は何も問題ないのですが、だからと言って「今どきのお母さんは慎重すぎる」とは私は思いません。「本当に大丈夫かしら?」と不安な気持ちのまま様子を見ているのでしたら、受診してもらった方がいいと思います。
/広島ドクターズ 「脳卒中」「頭部外傷」 こんな時はできるだけ早く脳神経外科へ。
スムーズに問い合わせ、または受診できるように、普段から家の近く、職場近くの脳神経外科や、救急病院を調べておくとよいだろう。(子供はよく頭をぶつけるので調べておいて損はない)

目次に戻る

まとめ


たんこぶが出来たら緊急にではないが、受診または問い合わせしたほうが安心である。

頭の中なだけに親が自分で様子を見ていようと思ってもただ漫然と見ているだけで、医師の受診内容のような注意すべき点に気付けるわけがないからである。



目次に戻る