「子供会」って入会するべき?元子供会役員が語る「子供会の世界」
公開日: 2024年10月7日月曜日 子育てノウハウ 小学生
★子供会ってどんなところ?★
子供会といえば、それだけで響きが懐かしいものである。
時が流れてついに、わが子が入会を迫られる時がやってきた。
子持ちアラフォー主婦うさどんは正直入れたくなかった。PTAはしょうがないとしても、これ以上役員等の係を増やしたくなかったのである。
しかし子供にこう言われた。「あたち はいりたい!」この答えに対し、「おかあさんは役員やりたくないからあなたを入れさせません」とは言えない。
泣く泣く入りつつも、順番で必ずこなさなくてはいけない役員(世話人)も無事終えることができたので、子供会レポートをしたい。(※役員をやったのは2014年度)
子供会に入る入らないの基準を考える
ある時期が来ると、自宅に「子供会に入りませんか?」「今度新入生の歓迎会を子供会で開くので参加しませんか?」と訪問に来る人が現れることがある。
そういった勧誘を行っている人々は大抵はその年度の子供会役員の人々である。
勧誘する側の立場から言わせてもらうと、「ちょっとわからないです」という返答が一番困惑した。
勧誘ののちには、名簿作成の業務が控えているのであり、予算の計算も進まなくなるし、白黒はっきりしてもらわないと、その世帯から返事がもらえるまで何回も通わなくてはいけないのである。入会するかどうか考えておくことは、それだけで事務処理に貢献することにもなるのだ。
子供会は強制ではないので入会脱会は自由である。しかし、問題はそこではない。例えば、地域が全世帯入っているのに自分は入らずにいられるかどうかが問題なのだ。入会に関しては次のような点を考慮しておかなくてはならない。
- 自分の住んでいる地域で子供会が浸透しているのかどうか
同じ地域に住んでいても、子供会の活動は子供がいない世帯にはわからないことが多い。
「この辺の子供たちはみんな子供会に入会しているのですか?」この質問を投げかけられるのは「近所に住む小学生の子供を持った人」しかない。そういった知り合いがいない人は、「子供会に勧誘に来る人」に聞くしかないので、勧誘に来られた際には子供会に関する疑問を根掘り葉掘り聞くのがよい。
ちなみにうさどんの地域では子供会入会率は98%である。この数字はPTA経由で知ったが、加入率はかなり高い。他方、同じ地域の中で小学校が複数ある地区の場合は加入率が下がるようだ(幼稚園ママ友情報)。
- 小学校で子供会に入ることを前提としているのかどうか
小学校で新入学児童のための保護者説明会が行われる時に、書類がどっさり渡されるが、その中に「地区割りについて」という説明書が入っていることがある。
地区割りとは、居住区ごとのまとまりで名称が決められているものであり、集団登下校の際に活用される。その書類にすでに、「あなたの地区の子供会名を記入して提出して下さい」と記載してある場合がある。うさどんがそうであった。
つまり、小学校では子供会入会が前提で話が進んでくる場合がある、ということである。それを無視してあえて入らない選択をするのかどうか、という話になる。
子供会に入らないとどうなるのか
うさどんの地域の子供会に関してはこのようになる。
- PTA本部から入会を促す電話が直にかかってくる。
- 地区割りによる連絡(雪などによる学校開始遅延の連絡)は子供会からではなくすべてPTA本部からかかってくる。
- 子供会レクリエーションの参加ができない。
- 子供会からの贈答品がもらえない。
- 子供同士で子供会の話題が出た時ついていけない。
うさどんは子供会に入会しなくても自分の子供がレクリエーションに参加できなくなる程度で(子供には申し訳ない考えではあるが)、入るだけ自分が損だと思っていた。
結局は入会したが、のちに子供会役員をやる中で、自分の地域では「子供会に入らない世帯はブラックリストみたいなものに載り、PTAの管轄になる」事を知った。
そんな面倒なことになるのなら入会して当たり障りなく過ごした方がよいと個人的には思う。自分が入会しない場合どのような扱いになるかリサーチしておいて損はないだろう。
子供会に入ると、どうなるのか
実際の活動は各子供会によりまったく異なるが、大まかに考えて、
- 歓送迎会の開催
- レクリエーション(クリスマス会など)
- 町内会と連動した行事(運動会、夏祭りなど)
- 子供の地域清掃の参加
などが挙げられる。子供会の活動は学年別ではなく縦割りで行われることもあるため、子供同士では違う学年の子供との交流を図れる機会にもなる。
役員的な保護者の負担
都道府県どころか、同じ地域の同じ小学校の中でも、子供会が違うと保護者の役割負担は大きく異なる。
ママ友から情報を得ようと思っても子供会が違っていると役には立たない。
しかも役員経験者を捕まえないことには実態が全くつかめない。細かいことを知ろうと思ったら、やはり「勧誘に来る人」に聞くのが手っ取り早いのである。
ただ、子供会に入会してすぐに役員がまわってくることはないので、2,3年子供の活動を見守っていると大体の傾向が見えてくる。
やたらとレクリエーションの案内が回覧板で回ってくれば、そういった行事に熱心な子供会であるといえる。
回覧板の回数もやたらと多ければ、その分文章を作成して回す手間が発生しているのであるから、その仕事はそのまま自分が役員をやった時の役割になってくる。
しかし、自分の子供会が仕事量が多いからと言って悲観することはない。
子供会役員の会議は、PTAのように会長だの校長だのの許可を待たなくてよいので、その場に集まった人たちで好きなようにパッパと決められる。
意見さえ一致すればレクリエーションの回数を減らそうが書面の数を減らそうが自由だ。※注※ 全会員の意見を求める全体会議を設ける子供会もある。
近年では、うさどんの地域ではほとんどの母親が仕事を持っているので、業務はどんどん簡素化されている。
ただ、大体の活動の傾向は把握できるが、やはり最も重要なのは一緒に役員をやる人がどのような人であるかにかかっているように思う。なにせ学年を超えた地域の保護者の集まりであるので、どのような人が来るのか予想がつかず、こればかりは運と言える。(マンション単位の子供会は予想が付きやすいかもしれない。)
※2017/04/16追記
うさどんが役員を終えた翌年度は、イベント好きな人が半数以上集まってしまい、簡素だった子供会が会合が増え、結構な活動量となっていた。
やはり、「その年度に集まる役員のタイプ」に左右される度合いは大きいと再確認した。
脱会、または最初から入会しなかった実例
うさどんの見聞した範囲ではこのような世帯が脱会、または入会しなかった。
- 3,4年入会したが、その世帯だけ小学校が違っているので脱会した。(レクリエーションに参加したことはなかった)
- 引っ越した。
- 両親が日本人ではない。
- 家庭にものすごく特殊な事情があり、保護者が役員をできない。
つまり うさどんの地域では子供会に最初から入らない人は日本人で入会しないならよっぽどアレな人と見なされるわけである。このような場合は、子供会は自由と言いつつ半強制といってもしょうがないように思う。
まとめ
子供会に入会すべきかどうか迷っている場合は、入会率がカギとなる。その場合、
- 健康診断や説明会など小学校に行く機会があった時に、先生に子供会入会率をそっと聞いてみる
- 勧誘に来た人に聞く。
などして、情報を得るのがよい。
※子供会その後の記事はこちら。【2024】
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